今回は家内の妹の結婚式で京都、前日入。なので途中下車の大阪です。



























LEDの元になったクラゲ?







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オワンクラゲの発光メカニズム:イクオリンと緑色蛍光タンパク質(GFP)

 オワンクラゲの発光についても,初めはルシフェリンによるとものだ考えられていました。
 名古屋大学の研究生時代にウミホタルのルシフェリンを世界で初めて結晶化した下村氏は,その実績をかわれ,アメリカ,プリンストン大学のジョンソン教授の研究室に招かれました。オワンクラゲの発光メカニズムを研究することになり,ルシフェリンを抽出する作業を開始しました。シアトル郊外の海岸でオワンクラゲをひたすら採集し,その数は13000匹にものぼりました。しかしどれほど実験を繰り返しても,オワンクラゲからルシフェリンを見つけることはできませんでした。

 別の発光物質,別のメカニズムがあるのではないか…?そう考えた下村氏は,更にクラゲを採集して実験を続けました。
 実験には先ず,クラゲの傘の発光部分を切り取って押し潰し,絞り液をつくります。その絞り液のpHを少しずつ替えていくと,ある程度酸性度が高くなったところで発光が止まると判りました。しかしこれを流しに捨てると再び,青白く強い発光が起こりました。流しに残っていた海水の中に含まれていたカルシウムイオンとの化学反応による発光でした。
 この時発見された発光物質は,オワンクラゲの学名Aequoreaにちなんで,イクオリン(Aequorin)と命名されました。イクオリンはその分子構造中にセレンテラジンと呼ばれる発光基質を持っていますが,細胞内のカルシウムイオン濃度が上昇するとセレンテラジンの構造が変化し光を放ちます。

 しかしこれで全てが解決したわけではありませんでした。イクオリンが放つ光の色は青,オワンクラゲの光の色は緑なのです。これはクラゲの体内に,イクオリンの他に蛍光タンパク質「緑色蛍光タンパク質(GFP)」が存在していたためでした。
 1962年,イクオリンの発見を発表した論文の中で,下村氏らはこのもうひとつのタンパク質についても言及しています。それは太陽光を当てるとわずかに緑色に光り,白熱灯の光では黄色,紫外線を当てると明るい緑色に輝く物質でした。
 1970年代に入っても下村氏の研究は続き,GFPがある波長の光を吸収し,より波長の長い光を放出する機能を有していることを突き止めました。イクオリンの放つ青い光がGFPに当たることで,GFPはその光のエネルギーを吸収し,より波長の長い緑色の光を放出していたのです。※国立科学博物館より引用